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INORI DOLL Kabuto
一水、粟田口清信と並ぶ京甲冑師の重鎮のひとり、「平安武久」。
一子相伝に受け継がれた技と細部にまで心を行き届かせた京甲冑師の雄。
技は京物ならではの重厚さを漂わせ、本来の京甲冑の贅をつくしている。
正平柄は、獅子や牡丹、撫子や唐草などの模様の中に「正平六年六月一日」の文字を染め出したものです。今から650年ほど昔の南北朝時代には使用を禁止されていたのですが、南朝の征夷大将軍であり、かつ、後醍醐天皇の皇子でもあった懐良親王が熊本八代を訪れた際、この柄が失われることを惜しみ、鹿革に染めて販売することを許可したという由来があります。「御免革(ごめんがわ)」とも称され、とても縁起の良い柄として、甲冑などの武具に盛んに用いられてきました。
シルク特有の滑らかな質感と自然な光沢が、兜全体に上品で高貴な印象を与えます。また、伝統的な技術を活かしながら、シルクの繊細さを巧みに取り入れることで、威しの部分に柔らかさと深みを持たせています。
「合わせ鉢」は、複数の鉄板や素材を組み合わせて作られる鉢部分を指し、強度と美しさを両立させた特徴があります。接合部には職人技が光り、滑らかな曲線と精密な仕上げが兜全体の完成度を高めます。また、戦国時代の実用性を再現しつつ、現代では装飾としての美的価値も重視されています。
京都の名匠である「平安武久」「粟田口清信」「平安住一水」は、 互いの技術を認め合い京都洛冑会という形をとっており、それは偽りなく本物の京甲冑の技術を伝える日本最高峰の工芸士です。
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