加藤良作 | 弦 yuzuru | 五月人形 兜 ケース飾り

江戸甲冑師 加藤良の兜のこだわり

金蘭を使用した吹返し

金襴特有の繊細な織り模様が、光の加減によってさまざまな表情を見せ、兜に気品と格調をもたらします。伝統技法を駆使しながらも、現代の感性にも響く美しさを持つ金襴の吹返しは、まさに工芸の粋を極めたものと言えるでしょう。

本格的な錣(しころ)

加藤良の兜の錣は、小札を一枚一枚丁寧に糸で編み上げて作られます。錣の部分は耐久性を高めるために漆塗りを用いており昔ながらの技術を受け継いだ錣となります。

本格的な合わせ鉢

「合わせ鉢」は、複数の鉄板や素材を組み合わせて作られる鉢部分を指し、強度と美しさを両立させた特徴があります。接合部には職人技が光り、滑らかな曲線と精密な仕上げが兜全体の完成度を高めます。また、戦国時代の実用性を再現しつつ、現代では装飾としての美的価値も重視されています。

白とグレーの威し糸で仕上げた兜の後ろ姿

グレーと白色で統一された兜の後ろ姿は、洗練された静謐な美しさを持ち、滑らかな曲線を描きながら、落ち着いたグレーの色調が重厚感を醸し出し、白色の装飾が上品なアクセントを加えます。吹返しやしころは、白とグレーの対比が際立ち、細やかな意匠が繊細な職人技を感じさせ、派手さを抑えつつも、品格と存在感を兼ね備えた佇まいが印象の兜に仕上がりました。

江戸甲冑 加藤良