INORI DOLL Kabuto
京都武久の五月人形は、伝統工芸の技術と厳選された素材を活用し、格調高い仕上がりが魅力です。正絹や金箔など高品質な素材を使用し、細部に至るまで緻密な手作業で作られています。その耐久性と美しさから、一生物の価値を持つ逸品として評価されています。
正平柄は、獅子や牡丹、撫子や唐草などの模様の中に「正平六年六月一日」の文字を染め出したものです。今から650年ほど昔の南北朝時代には使用を禁止されていたのですが、南朝の征夷大将軍であり、かつ、後醍醐天皇の皇子でもあった懐良親王が熊本八代を訪れた際、この柄が失われることを惜しみ、鹿革に染めて販売することを許可したという由来があります。「御免革(ごめんがわ)」とも称され、とても縁起の良い柄として、甲冑などの武具に盛んに用いられてきました。
シルク特有の滑らかな質感と自然な光沢が、兜全体に上品で高貴な印象を与えます。また、伝統的な技術を活かしながら、シルクの繊細さを巧みに取り入れることで、威しの部分に柔らかさと深みを持たせています。
合わせ鉢の兜
京都千二百年の時を経て、歴史が育んだ最高の素材と技法で最高峰と言われる【京甲冑】。その製作には700~900個にもなる多くの部品が使用され、製作の基本となる本体の金属素地をつくる金属工芸に加え、西陣織の金襴、縅糸の組紐、その他に金具類の製作や金箔、木彫、指物など京都の伝統的な素材と工芸が随所に組み込まれています。このように細かな部品を受け継がれた心と技で、甲冑としてひとつにまとめ上げるのが甲冑師の仕事です。[京甲冑 佐治]京都武久 寛宗 智尚は京文化を背景に生まれ育った「京もの」である雅やかな【京甲冑】を、豊富な知識と工芸技術で製作し、日本の伝統文化を守り続けています。
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