INORI DOLL Kabuto
兜の吹き返しに印伝革を使用することで、伝統的な技術と高級感を融合させた仕上がりとなっています。印伝革は、鹿革に漆で模様を描く日本の伝統工芸であり、その美しい模様と独特の質感が、兜に上品で重厚な印象を与えます。
黒糸で威した兜の後ろ姿は、重厚で引き締まった印象を与えます。首元を守る錣(しころ)部分には、黒糸が丁寧に通され、小札(こざね)を結び合わせています。この精緻な作りにより、武士の威厳と気品が際立ちます。
合わせ鉢とは、複数の鉄板や素材を丁寧に組み合わせて仕上げる高度な技法で、一枚物の鉢に比べて製作には大変な手間と技術が求められます。この技法により、強度や耐久性が向上するだけでなく、美しい曲線や継ぎ目の均整がもたらされ、兜全体に気品あふれる佇まいを与えています。
甲冑工房 翠鳳は、先代から受け継いだ伝統的な製作技法を忠実に守りながら、現代の感性を大胆に取り入れた鎧や兜を精力的に製作しています。例えば、本物の兜と同様に鉄板を継ぎ合わせた「矧ぎ合わせ鉢兜」に、現代のアクセサリー技術を応用した彫金細工を組み合わせるなど、伝統とモダンが融合したデザインは、翠鳳ならではの独自の作品です。 
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