柄と色合わせのこだわり
桑染色の正絹生地を使用した鶴を雲取文様のお殿さま
桑染色の優しい色合いに包まれたお殿様は、鶴と雲取文様が美しく施された装いが特徴です。鶴は長寿と幸福、高潔さを象徴し、雲取文様は天への憧れを表現しています。この装いには、未来を明るく照らす赤ちゃんへの深い願いが込められています。桑染色は自然から得られる穏やかな色で、子どもの純粋さや健やかな成長を願う意味があります。この雛人形は、伝統美と祈りが織り交ぜられ、赤ちゃんの未来に幸運をもたらす優雅な存在です。
白茶色の正絹生地を纏った唐花文様のお姫さま
唐花文様が美しく描かれた白茶色の衣装を纏うこの雛人形は、繊細な美意識と優雅さを象徴しています。唐花文様は繁栄、長寿、幸福を表し、生命の循環と自然の豊かさを感じさせます。白茶色は赤ちゃんの肌のような純粋さを表現し、新しい命の誕生と未来への希望を意味します。この優雅な色合いは、赤ちゃんの健やかな成長を願う心を込めて選ばれました。雛人形は、家族の絆や子どもたちの幸福を願う伝統の象徴であり、生命の守り神として大切にされています。
お雛様と同じ生地を使用した三人官女
「官女」は天皇皇后の内裏に仕える女性で、平安時代には「女官」と呼ばれていました。三人官女のモデルは付き人のような存在で、高位の女官は天皇の職務をサポートし、他の女官は皇后や皇女の身の回りのお世話をしました。また、女官は宮中の作法や歌、踊りを教える教育係でもありました。「官女」という呼称は正式ではありませんが、「三人官女」は雛人形で広く使われています。
お顔のこだわり
Kumakura madeの頭。 himawari のこだわり
熊倉基安の「himawari」は、橙色の紅とシャドウで元気な雰囲気を表現しています。温かみのある色彩がエネルギーを与え、生き生きとした印象を与えます。金色の天冠が高貴さと活力を加え、「お人形は顔がいのち」にふさわしい技術と感性が詰まった作品です。伝統を守りつつ新しい美を探求する姿勢が魅力的です。
生地のこだわり
正絹(しょうけん)
正絹は、100%絹から作られた生地で、「本絹」とも呼ばれます。蚕の繭を原料にし、複雑な工程を経て製造されます。絹糸を織って生地に仕上げることで、独特の光沢と滑らかな質感が生まれ、高級感のあるお人形が完成します。正絹は伝統的な工芸品に広く用いられ、その美しさが際立っています。
デザインのこだわり
花の配置や色合わせ
シャーロットカーネーションのナチュラルピンクは、赤ちゃんの頬のように柔らかく、その色合いは「無邪気」と「純真」を象徴しています。クリームアイボリーのマテリアルクロスをベースに使い、上品で柔らかな印象を与えます。このコントラストが全体に洗練された雰囲気を生み出し、花のボリューム感と優雅さが華やかさを添えます。見る人に温かな気持ちをもたらし、特別な日の幸福感を演出する素敵なデザインです。
祈ドールを支える技術
「温故知新」をテーマに、全国の職人と共に創り上げる祈ドール
デザインは祈デザイナーが手掛け、全国各地の熟練職人の協力を得て製作されています。日本各地の伝統技術を守り、次世代へと継承していくことを使命に、職人たちに依頼することで、一つ一つの作品に深い歴史と技が宿ります。古きを知り、新しきを生み出す「温故知新」の精神を大切に、創作に取り組んでいます。